はい、どーも、刀磨きです。
暇だったので、難波の高級マンションの前にある素敵な広い庭で、
ロンダードとか倒立とかいろいろしまくってみました。
そしたら、近くが保育園でして。
たまたま見てた保育園児に
めっちゃ喜ばれましたとさ。
地面がアスファルトだと、まじめに怖くてバク転とかできない小心者です。
ただ、
家のベッドだと、もう祭りとばかりにやってます。
………ま、
運動神経は、カスなんですがね。
もちろん、マット運動得意な男子は絶対サッカー得意な男子に比べ、人気ない。
いーんだよ。別に。
つまり俺は
マットの上ではそいつらに負けないってことさ……。(渋く)
……
忘れてください。嘘です。
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予備校事件簿。
代々木ゼミナールには、自習室の他に、
生徒控え室というのがある。
これは、自習室が音楽聞くとか食事するとかができないのに対して、生徒控え室は、なんと
なんでもフリー!!!
つまり、音楽聴きながら、メシ食べながら、単語帳見ながら、携帯いぢくっててもいいわけです。
で、刀磨き、最近そこに初めていって参りました。
初め誰もいなくて、まぁ、後ろの方の席とったりして、クーラーの涼しさを堪能してたんですよ。うとうとと。
すると、ドアが開きまして、
入ってくる、巨漢。
「…………………。」
「…………………。」
そいつの目は語っていた。
「
誰もいないはずなのに、なぜ人がいる?」
この無駄に広い教室内に、二人。
涼しい教室が、なにか
不思議な熱気を帯び出す。
……まぁ、俺はそいつのことを知っていた。
俺が高校の時に……クラスは違うものの一緒の学年だったのである。
お互い、少し見詰め合ったのは再会の意味もあったのだ。
ここでは、仮に大友(仮)と呼びたい。
大友は理系で、文系の俺と会うことはあまりなかった。
ただ、一度だけ共に帰ったことがある。
その程度の奴だった。
まぁ、唐突の再会にびっくりしたが、ありえない話でもない。
うっすら、同じ予備校であることは知っていたし……。
あ、
そーいや、重要なことを言っていなかった。
大友は、
女の子である。
「ドサッ。」
なんか、重いものを入った袋を机に叩きつけるように置く。
俺の隣に。
い、いやまて。
ここは、あれだろ。
お互い端と端だろ。
こんな広い教室だぞ。おい。
なぜ、隣。
なぜゆえ、隣。
しかし、彼女は俺の心の声が届かないようだった。
無言で、袋の中から、ゴソゴソとなにかを取り出す。
そこからでたのは、
オニギリ。
3個のオニギリ。
……あ、ああ!なるほどね!メシなわけか。メシタイムか!
うーん、素晴らしい!そりゃ、腹もへるよなぁw
「………………。」
「………………。」
咀嚼音だけが静かな教室を埋め尽くす。
ゴソゴソ!
「
んはぁっ!?」
突然の物音に、ビックリして俺が声をあげる。
そんな俺の声に、彼女は一度だけ俺を見て、そして、
クリームパンを取り出した。
いや、待て。
てめぇ、
まだ、オニギリあんだろーが。
そんな一気に食うのかよ………。
と、思ったら、
二つ一緒に食うし!?
待ってくれ。
助けてくれ。
やばい。
こんな
素敵な和洋折衷笑うだろーが。
しかし、相手は、
一応女の子だ。
メシ食うのみて、笑ったら、
笑ったら、
圧死させられるのは自明の理。
見ないようにして、ひたすら単語帳に打ち込む、俺。
こんな勉強したくなったのはじめて。
見ちゃ駄目だ、見ちゃ駄目だ、見ちゃ駄目だ!
なんか教室の温度が
俺と大友の席の周りだけ急上昇しているように感じる。
どんなに単語帳に集中しても聞こえる、
咀嚼音。
しかし、これで、俺が教室を出たら、
なんか不快な思いされそう!
そして、彼女の咀嚼音が終わった。
解放か。
俺は短目のため息をして、単語帳を置いた。
そして、右を何気なしに見る。
………………。
プリン2個到来。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?
やばいやばいやばい!!!なんか、今本気で
笑い死ぬスレスレだった!!
プシッ!って変な音したよ!俺の顔から!
暴れまわる笑いの欲望を、
「あーーーっと!」と背伸びするフリをして、顔を覆い防ぐ俺。
掌の下は、笑いこらえるのに必死で、死にそうな形相。
だって、あれだぜ!?
プリンだぜ!あれだけ食って、しかも、2個だぜ!?
もう、泣けてきた。
は、はやく、出ていってくれっ………。
で、
ズズズ………。
ぷ、プリンを吸うなあああああああああああああああああああ!?
この時の俺のつらさ、誰かわかってくれるだろうか。
……………。
それから、彼女の食事は10分続いた。
いろいろツッコミたいところはあった。たとえば、「飲み物野菜ジュースってそれ、健康にいいけど、
ちょっと無駄感否めないから!!!!」とか。
とにかく、俺は彼女の居なくなった教室で吐きそうに爆笑した。
全然覚えていない単語と疲れ。
つまり、なにが言いたいかというと。
代々木の生徒控え室が今、熱い。
サヨナラ、俺。サヨナラ、絶望。
明日は明日の風が吹く。
『I'm Crawling in the Dark.....looking for the [Answer]』