………。
もぎたてハレンチカリカリ梅、こと、刀磨きです。
特に意味はないです。ハイ。
最近。
姉歯問題ってあるじゃないですか。
なんか、
耐震住宅なんざ俺はもともと信用まったくしてなかったんですが今さらのようにいろいろ言われてるみたいで。
ニュースをつければ、みんな姉歯姉歯……
少しこの名字ってドキドキしませんか。
……
しませんね。
実は、
私刀磨きの、父。
刀磨きオヤジは、巷で話題の
一級建築士です。
普段は、劇的ビフォーアフターみて、
「プゲラ!これでこいつ匠なら、俺ってば神だね!?」とかほざいてしまう、
ゲラ楽しいおっさんですが、今回のことにはいろいろ思うことがあったみたいです。
「……………。」
ニュースを見るなり、沈黙する、父。
そして、なにを思ったのか、ダッシュで自分の部屋へと特攻。
………帰ってくる。
刀磨き「………父さん、なにしてたんさ。」
父さん「ん?………ああ。………」
「
政府にメール送ってきた。」
…………。
……………
ハ?
刀磨き「え?な、なんでよ!?」
父「いやさ。俺おもうんだけどさ。この危ないマンションとかをさ、1度壊してそこから新しくもう1度建築しようって、政府は考えているわけじゃん?」
刀磨き「ああ、、まぁ。」
父「こう、マンションとか建てるのには、それなりに金かかるよな。たぶん一億はかかるだろう。」
刀磨き「だなぁ。」
父「だから、俺考えたんだが………」
突然、チラシの裏に設計図のようなものを書き出す父。
父「とりあえずさ。耐震問題については、この部分について穴あけて、鉄棒通してその隙間にコンクリート流しこんだら、カヴァーできるわけよ。ここにこれくらいの重圧かかるからさ……」
刀磨き「
わからんから。」
とりあえず、一蹴。
父「………あーーー、そうか。ま、俺の意見を要約すると、
マンションを壊して再生するとかやらなくても、十分低コストでこの問題は解決するんじゃないかというわけよ。てか、この問題について、もし一億とかかけて、マンション建てなおしとかしたとしても、
コレから先こんな住宅なんざ死ぬほどでてくるよ。それならさ、できるだけ低コストでうまく処理する必要があるわけ。今はこの罪についていろいろだらだら語るよりは、
こういう問題に対する対処法をある程度一つの流れとして、構築する必要があるだろ、と。」
刀磨き「………んーーー、そうだなぁ。。」
父「………で、しゃーないから、
政府へ、この仕組みとかを書いてメール送った。」
刀磨き「
そこが鬼わからねぇよ、父さん。」
なんとなく沈黙。
刀磨き「………大体よぉ、そんなメール政府が目通すわけねぇじゃん………。」
父「………いや、
返事が返ってきたぞ。」
………ハ!?
刀磨き「………マジ?」
父「おう。
『貴重なご意見ありがとうございます。』とか、んたら、かんたら。」
刀磨き「と………
父さんすげぇよ!??なら、あれなんじゃね?
めっさ仕事増えるんじゃね!?時代は、刀磨き一級建築士じゃね!?」
父「あー……そりゃねぇなぁ。
匿名でおくったし。」
……………。
刀磨き「………父さん。自分が一級建築士って明かさずにそんな意見書かいたのかよ?」
父「ああ、そうだが。」
刀磨き「…………そのメール見た人、たぶん、確実に、
どっかのおっさんの愚痴だと思って流したぞ………。」
父「…………
え、マジか。」
刀磨き「
だあああああああああああああっ!?アンタなにしてんだ!?これってうまくやったら、マジメに仕事とかすげぇきたんじゃねぇのかよ!?名前くらい書いても、いや、せめて、建築士であることくらい言え!?」
父「あ……いや、ま、たぶんあの計算式とかやり方みたら、
結構デキる奴とはみてくれるって!!いいじゃん!!もういいじゃん!
ノリでしたんだし!!」
刀磨き「うっわーーーー
俺のオヤジアホやあああああああああああああ!?」
父「
う、うるせぇ!?お前は家計助けると思って
マジ大学早く行け!?お前、今、すげぇ、家の金あぶねぇんだぞ!?!?」
刀磨き「
うわああああああああああああああああああ!?」
………我が家の姉歯問題は、こうやって流れましたとさ。
サヨナラ、俺。サヨナラ、絶望。
明日は明日の風が吹く。
『ゴミに群がる鴉達は、全部知っているかのような顔で、』
『笑う。』
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ケダシ君、今日の一言。
(*@益@)
『両腕もげるくらいやれば、それは叶うのか………?』
『……もげてから、言えよ。』
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母「………そーいや。」
刀磨き「ん?」
母「建築資格とったときね、良くウチにも、
『耐震偽装とかしてくれ』とか言う人達がきたもんだよ。」
刀磨き「
ハァ!?マジかよ!?……で、どうしたんだよ!?父さんは!?」
母「……いやー、なんか
『嘘つきたくないんで』って一蹴してたよ。おかげで、ウチ初めは全然仕事なかったんよ?」
刀磨き「ハァ………なんとも、アホなオヤジだなぁ……うーむ。」
母「まぁ、、、姉歯じゃなくて、刀磨き父問題になってたら、
笑えないでしょ。」
刀磨き「
………た、確かに。」
母「ハァ………金に縁のない人やわー。」
刀磨き「…………そうだなぁーー。」
………でもさ。
母さん、俺なんとなくおもうんだけど。
どーも、
やっぱり俺はあのオッサンの血をひいてるね。
なんつーか、俺
そーゆーの嫌いじゃねぇ。
……てか、
……なんか、俺も金に縁なさそうだなぁ、、、マジ。
とりあえず、
皆さん、
刀磨き建築設計事務所をよろしくお願いします。(ぉ